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2012年5月16日 (水)

姉は何でも知っている

◆私の絵も文もボロボロですが…◆

それはまだ私が女子高生をしていた頃の事。

地下鉄の改札を入ると、小学校1~2年くらいの女の子と幼稚園くらいの男の子の姉弟が

母親に連れられて前を歩いていた。

弟は大きな声で「あれは何?」「コレは何?」と周囲のモノを指差して、姉を質問攻めにしていた。

だが姉は歳の割には物知りのようで、即座に弟の質問に答えていた。

その様子をそばで見ていた母親は、満足そうにうなずきながら微笑んでいる。

弟も「すっごいなぁ。お姉ちゃんは何でも知ってるんや~!」と、姉を尊敬の眼差しで見上げていた。

「分からん事があったら、何でも聞いてな!」姉も得意気であった。

しかしそんな姉も、次の質問で大ピンチに…。

お言葉に甘えたのか弟は「じゃあ、あれは何?」と、指差したのが

こんな機械の絵が入ったボロボロの広告板だった。

Cocolog_oekaki_2012_05_11_04_44

姉は一瞬固まった。

それは、私がちっちゃ~い頃にTVで見かけた古~い商品。

10に満たない彼女が知らないのも無理はない。

だが、「姉としての威厳は保たなくてはならない!」と思ったのか…どうかは知らないが、

彼女は珍しくかなり間を置いてから意を決したように言い放った。

「みたらし団子を作る機械やーっ!!」

その声はホーム中に響き渡った。

「へぇ~。やっぱりお姉ちゃんは何でも知ってるんやな~!」

と、弟は相変わらず姉を尊敬の眼差しで見上げていたが、

母親の足が急に速くなったのを、私は見逃さなかった。

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私の大好き異空間 Ms.NAOMI さん による 「ドールの世界」への扉です。

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